2009年07月30日

城内実氏のポスター問題

城内みのる氏のポスターが眞鍋かをる氏の写真の無断使用していると、眞鍋氏のブログで告発されたことが話題となっている。
この問題について自分なりの整理をしてみたい。
なお、私の立場としては、この事件まで両者ともにそれなりに高い評価をしていた。
城内氏は自民党にいながらタブーである「年次改革要望書」や竹中氏の密会を問い質し、郵政民営化法案に反対して自民党を離党した愛国政治家であると評価している。
眞鍋氏は多少知的な雰囲気があるような感じと、まあ可愛いかなという印象で、アジるばかりのニュース司会やタレントに比べてマシといったところだった。

【事実】
- 7月29日付の日刊スポーツに「城内氏援軍に眞鍋かをり」という記事が、二人の演説会の告知ポスターの写真入りで掲載された。同記事では眞鍋氏から「心願成就まで禁酒されているそうですが、早く祝杯を挙げられる日が来ることを祈っています」という応援メッセージが届いたこと、またノーギャラであることが報じられている。
http://www.rupan.net/uploader/download/1248861398.jpg
- 同記事のポスターに関し、眞鍋氏が29日に自身のブログで「候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません。 」「私は特定の政党や政治家の応援はしていませんし応援コメントも出していません。 」と告発した。
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-51ab.html
- これに対し、城内氏も30日に自身のブログで「当方は、ポスター作成に際し、都内在住の知人のご好意で、眞鍋かをり氏所属事務所より、ご本人の写真をお借りして、掲載許可をいただいた上でポスターを作成いたしました。」と釈明した。
http://www.m-kiuchi.com/2009/07/30/oshirase210730/
- 問題のポスターが既に街頭に貼り出されているかどうかは不明。
- 城内氏は衆院静岡7区から出馬予定で、2005年郵政選挙では刺客の片山さつき氏に748票という僅差で破れた。
- 眞鍋氏が所属する事務所は少し前まで「アバンギャルド」だったが、昨年3月に3億3千万の脱税容疑で告発され、「アヴィラ」という会社に統合されたらしい。
- 片山さつき氏は財務省出身。

【事実からの演繹できる事項】
- 仮にも衆議院議員を勤めた者、また持論を貫いて自民党を離党するほどの志を持った政治家が、他人の肖像権を軽んじたとみなすのは無理がある。このことから、城内氏サイドから見れば許諾されたと判断するに足る何かがあったと推定できる。ただし、それが客観的に有効なものであるかどうかは不明である。
- ブログの内容などを見る限り、眞鍋氏は (1)新聞記事を自分で確認して、(2)事務所に事実関係を確認し、(3)ブログに告発記事を投稿したと推定できる。これ自体、間違った手順は踏んではいないと言えるが、大人の対応とは言い難い。芸能人たる眞鍋氏の肖像権は所属事務所が管理するのだから、上記(3)の代わりに事務所を通してクレームを入れるのが大人の対応だろう。新聞記事の当日の15時頃に告発記事が書かれているので、このような対応を取っていないと考えてよいだろう。

【考えうる背景】
- 城内氏は罠にはめられたのではないだろうか。恐らく「都内在住の知人」とは信頼に足る人物と評価しているのだろうし、写真の使用許諾など何らかの書類はあるのだろう。しかし、眞鍋氏および事務所の出方から伺うにそれが有効なものであるとは考えにくい。
- 誰かが眞鍋氏にブログで告発するように仕向けたはずだ。事務所を動かそうとすれば、相手は無所属で落選中の政治家だ、動かないはずはない。ブログで告発すれば城内氏側が炎上することは誰でも容易に想像できる。「特定の政治家を応援することはない」のであれば、他の政治家を利することのないような配慮も必要だ。
- 同じ選挙区で争う片山氏の関与がささやかれている。財務省->国税->アヴィラの連想ゲームである。しかし、これを肯定する証拠は出ないだろう。
- 応援メッセージも否定されているが、城内氏側で捏造したとは考えにくい。中継者である「都内在住の知人」が真実味を持たせるために作文したのではないだろうか。

【二人の評価】
城内氏: 証拠もなくブログで一方的に釈明するとは、初手で誤っていると言わざるを得ない。デリケートな問題なので、城内氏側の証拠類を集めてすぐに記者会見を開くべきだった。その上で事実認識を訴え、さらに「早急にアヴィラ事務所と事実関係を確認し、適切な対応を行う」と述べるべきだった。今からでもこの路線に修正すべきだ。謝罪は不許諾の事実確認が取れてからでいいだろう。
眞鍋氏: 事情は不明だが、間近に選挙を控えた城内氏を意図的に炎上させたと言える。これに関する弁明は不要だが、顛末にただよう政治的な匂いを残念に思う。

続報
posted by naotok at 23:04| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

死刑排除へのロジック構築の試み(ただし失敗)

どうもデミウルゴスの轡銜の方では期待した議論ができそうにありませんので、一方的ですがここで一旦クロージングをしたいと思います。

期待していた議論とはなぜ生命権だけが特別扱いにできるか、ということです。
その他の問題は突き詰めれば運用の問題に過ぎなかったり、主観的な価値観に大きく依存したり、流行がどうのという話であったりして議論に値しないと考えています。しかし、生命権を特別視する合理的な理由があるなら、私自身は死刑撤廃に傾くと予想していて、それを期待してもいました。

突き詰めて考えたことはもちろんあるのですが、どうしても生命権の特別視に至ることができませんでした。おおまかに考察の流れを紹介します。

一般予防の効果でつきつめて考えていくと、江戸時代の「御家断絶」や「打ち首獄門」の方が効果が高いことになります。(学術的にどう位置付けられているかは知りませんが)これらは「個人主義」および「裁判制度の維持および保証」を考えると排除できるでしょう。
簡単に言えば、「個人主義」とは親兄弟子供といえどその行動に完全な制限をかけることはできないので、刑事責任について個人は独立していると見做し、犯罪そのものに関わっていなければ親兄弟子供といえど連帯責任は問わないということです。
「裁判制度の維持および保証」というのは、刑罰があまりに苛酷すぎると裁判を受けて死刑になるよりも自害した方が合理的な状況が発生するため、裁判を受ける権利が実質的に毀損され、該当する事件において裁判制度が形骸化するということです。場合によっては、真実は無罪であっても裁判で苛酷すぎる判決を受ける可能性があるだけで先に自害した方が合理的選択になることもありえます。
しかし、これらの概念では生命権を特別視したり死刑を排除したりできそうにありません。

しかし、議論をこの先に進めて国家の行為として殺人を全面的に認めないという立場を構成しようとすると、深刻な困難が発生します。

まず、外敵の侵入に対して「殺さず」を貫けるかという問題があります。まあ、軍事行為は度外視してもいいかもしれません。

次に凶悪犯罪(空港で機関銃を乱射して人質をとってたてこもる、ハイジャックして原発に突入するなど)への対応を考えます。状況を収束させるためにこれらの犯罪者を殺害する場合、狙撃や撃墜を行うケースでは殺害行為を行うもの自身には生命の危険が及ばないため、通常の正当防衛は適用できないでしょう。
では、正当防衛の範囲を拡大して考えてもいいものでしょうか。社会に対する脅威を排除するためにこれらの凶悪犯を裁判という過程を経ずに殺害することは、正当防衛の延長上にあり国家の行為として認められると。

死刑反対の立場ではこれを認めてしまうことは非常に危険です。死刑による一般予防効果も凶悪犯罪に対する正当防衛の一形式であると見做せてしまうからです。
とはいえ、やはり上記のような凶悪犯罪に対して犯人を「殺さず」の姿勢を貫こうとすれば、より多くの善良な一般市民が犠牲となるでしょう。

やはり、犯罪者を法に定められた形式で殺害することは国家の行為として認めざるを得ないでしょう。となれば、このロジックでは死刑は排除できなかったことになります。

意外と「裁判を受ける権利」の保護の視点から死刑を排除するロジックを生みだせるかもしれませんが、微妙な感じがします。あまり期待できないので、ここではこれ以上の展開は止めておきます。


これまでの議論により、死刑制度を排除する合理的な理由はなく、存置すべき(せざるを得ない)と考えます。

(この記事のコメントは承認後に表示の設定です。
記事の内容としては「構築を試みて失敗した」ということを報告しているだけでしかないので、「こうすれば構築できる」といったような話はここのコメント欄ではなく他のところでしていただいた方がふさわしいでしょう)
posted by naotok at 22:46| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

植草一秀さんを守ろう!

コメントでお知らせいただいた「植草一秀さんを守りたい!「みんなでブログ・デモ行進」」に賛同し、参加します。
植草氏は日本の大事な知性の一人だと思います。

とはいえ、タイトルとかバナーとかトラバ先とかがないと、「デモ行進」って感じがしないな。
コメントでいただいたURLもリンク切れみたいだし。
正しくはたぶんこれ↓
http://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/624.html

植草氏はいつから収監なんだろう?
万一、植草氏まで不審な死を遂げ、しかもまともに捜査されないようなことがあれば、自分の家族も本気で国外脱出を検討しないといけないと思う。
posted by naotok at 00:14| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

「陰謀論との付き合い方」の補足

(この記事は「陰謀論との付き合い方」の補足記事です)

陰謀論には程度の高いものと低いものがある。
程度の高いものは、守備的であり、間違いであることが検証可能なことは主張しない。(ただし、正しいことが検証可能なわけでもない。それは陰謀論の宿命だ)
程度の低いものは、攻撃的だ。戦線を大きく拡大し、検証によって明確な誤りを指摘されることがある。こういった陰謀論に騙されて、間違いを指摘された経験は陰謀論に対して過度に否定的なマインドを生みやすい。

さて、本稿で指摘したいのは、程度の低い陰謀論に騙されたとしても、その事件の陰謀論全てを否定してはいけないということだ。
陰謀論を潰す手口として、程度の低い陰謀論を流布させ、広まった後に間違いを指摘する方法がある。これをやられると、全ての陰謀論の程度が低いという印象を与えることができる。

911に関しては実際にそういったことが行われているように思う。
posted by naotok at 02:57| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

イヤイヤ解散、イヤイヤ起訴

よく言われることだが麻生首相としてはどうしてもサミットに行くのを解散で邪魔されたくなかったんだろう。サミット終わったらすぐに解散する状態で行ってもしょうがないのに。
自民党としては何かの間違いで取れた2/3の議席を1日も長く維持したかったんだろう。公明党も大事な大事な都議選があるのに衆院選で体力を消耗したくなかったんだろう。
こうやって与党のみんながイヤイヤしたから解散が遅れ、負けが見えてるのに任期満了が迫ったから駆け込みでイヤイヤ解散する。
だから「イヤイヤ解散」。
任期満了とそんなに変わらないのに首相が解散権を行使したいだけなので、「駆け込み解散」でもいいけど。

あと、検察の西松社長の小沢氏宛ての冒頭陳述は10ページくらいだったそうだが、二階氏宛の献金に関わる追起訴の冒頭陳述はA4で1ページしかなかったらしい。
しかも、1枚しかないのに当初起訴しなかった言い訳が入ってたらしい。贈収賄と違って、政治資金規正法は資金の出し手と受け手で要件の関連が薄い(独立性が高い)と思うので、二階氏側の人間を起訴しないことへのバランス感覚は無用だと思うのだが。
というわけで、これも「イヤイヤ起訴」。

嗚呼、イヤイヤ政府の世の中だ。
posted by naotok at 08:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

東京にとって迷惑なのは

相変わらずこの人には謙虚さというものがない。
個人的には怒り心頭なのだが、都民は腹が立たないのだろうか?

石原知事「大迷惑な結果」

都議選の結果について記者団の質問に答える石原慎太郎・東京都知事=2009年7月13日午後0時4分、津村豊和撮影
 東京都の石原慎太郎知事は13日、都議選で自民・公明両党が過半数を割り込む結果となったことについて、「大迷惑な結果だ。政府が作った人心の離反のツケを、東京が払わされた」と、報道陣に感想を語った。

 「石原都政への不支持とは受け止めないか」との質問には、「ちょっと違うんじゃないですかね」と否定。「銀行(新銀行東京)は立ち直ってきている。築地(市場)にしたって、あそこにアスベストが埋め込まれているわけですよ。そこが崩れたら、それっきり市場はもたなくなるからね」と述べ、新銀行や築地市場の移転問題を巡って民主党が示している反対姿勢をけん制した。さらに「民主党はこれまで是々非々だった。その姿勢は本質的に変わらないと思う。議会対策で変わることはない」とも語り、都議会対応は従来通りとの意向を示した。【江畑佳明、林哲平】

http://mainichi.jp/select/seiji/09togisen/news/20090713k0000e010077000c.html

普通、「結果については謙虚に受け止める」といったような神妙なコメントを混ぜるものだが、「俺のせいじゃない」と言わんばかりのコメントをして、果ては「東京にとって大迷惑」とまでほざいた。お前にとって大迷惑だろうけど、勝手に「東京にとって」とか言うな。俺にとってはお前の方が大迷惑なんだよ。
無論、国政の状況が影響したことは否めないが、それだけじゃない。新銀行東京の支援については、当選した議員の半数以上が反対している。
そもそも石原都政の目玉政策はことごとく失敗してきている。銀行に対する外形標準課税、新銀行東京などなど。オリンピックも目立ちたいだけだろ。ロクな政策もなく豪華外遊で税金を浪費して、本当に迷惑な話だ。

さて、最後は公明党の奇妙な得票数についての2ch投稿のコピペを貼っておきます。これってさ、都市伝説なんかじゃなくて、本当にアレやってるよね?

277 名前: オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! 投稿日: 2009/07/12(日) 01:18:35 0
>>273
都議選は宗教法人格の死守がかかってるからな
連中にとっての重点選挙区に全国から票を移動させてるようだ

【目黒区における公明票】
2007 参院比 10,499 ||||||||||
2005 衆院比 13,147 |||||||||||||
2005 都議会 22,749 |||||||||||||||||||||| ←
2004 参院比 12,243 ||||||||||||
2003 衆院比 12,311 ||||||||||||
2001 参院比 12,865 ||||||||||||
2001 都議会 22,120 |||||||||||||||||||||| ←
2000 衆院比 11,038 |||||||||||
1998 参院比 13,142 |||||||||||||
1997 都議会 23,508 ||||||||||||||||||||||| ←
出典:東京都選挙管理委員会
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/data/data01.html

【豊島区における公明票】
2007 参院比 13,179 |||||||||||||
2005 衆院比 15,296 |||||||||||||||
2005 都議会 21,912 ||||||||||||||||||||| ←
2004 参院比 15,325 |||||||||||||||
2003 衆院比 14,945 ||||||||||||||
2001 参院比 15,812 |||||||||||||||
2001 都議会 22,633 |||||||||||||||||||||| ←
2000 衆院比 13,828 |||||||||||||
1998 参院比 16,200 ||||||||||||||||
1997 都議会 25,494 ||||||||||||||||||||||||| ←
出典:東京都選挙管理委員会
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/data/data01.html

【世田谷区における公明票】
2007 参院比 33,596 |||||||||||||||||||||||||||||||||
2005 衆院比 38,969 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2005 都議会 56,828 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ←
2004 参院比 38,660 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2003 衆院比 37,733 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2001 参院比 37,406 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2001 都議会 47,627 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ←
2000 衆院比 33,189 |||||||||||||||||||||||||||||||||
1998 参院比 39,398 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1997 都議会 48,631 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| ←
出典:東京都選挙管理委員会
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/data/data01.html

http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1244951180/277

ちなみに昨日の都議選の得票数はこちら。
目黒区21,531
豊島区22,052
世田谷区57,841


都議選の開票結果をつぶさに見てみると、相当なレベルまで票をコントロールした組織選挙が伺えます。
http://219.109.13.251/togisen/h21gik_kai.html
posted by naotok at 21:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

都議選結果

NHKの速報レベルでの都議選の開票が終わった。
定数127のところ、自公で61、民主が54、共産が8、ネットが2、その他が2だ。
民主が大きく伸ばして、国政の与党である自公が過半数割れをしたのはいいけど、キャスティングボートを握ったのが共産党とは・・・
民主党と協力して与党として意見を出していってもらえるならよいけど、まぁ無理なんでしょうね。となると・・・?

それにしても民主党の躍進はすごい。ほとんどの選挙区での1位は民主党だったんじゃないだろうか。集計してみないと分からないが、得票率で見れば7割くらいは民主党だったりするかもしれない。これが小選挙区だったらすごいことになってしまう。

(2009/7/13 追記)
民主党の得票率は40%でした。思ったよりもないですね。。。
posted by naotok at 01:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

佐藤優氏の告白と田中真紀子氏の名誉回復

先日、最高裁に上告を棄却され執行猶予付きの判決が確定した佐藤優氏が2009年7月6日付夕刊のコラムに衝撃の告白をしている。佐藤優氏は著作「国家の罠」で国策捜査を広く世に知らしめた人物だ。

「国家の罠」は引き込まれる文章で読み物として非常に面白いし、知的な刺激に富んだ名著だと思う。ただ、田中真紀子氏について、外務省の仕事を阻害するトラブルメーカーかのように半ば中傷気味に抽象的な批判がされていただけで、自分の持つ田中真紀子像とのギャップの大きさに違和感を持っていた。

このコラムでは田中氏が外務大臣から更迭された経緯について全面的に(外務省の)非を認め、自身も外務省の行為に加担したと認め、国民に対して謝罪している。その上で、田中氏と鈴木宗男氏が「歴史的和解」をし、共同で外務省機密費問題に切り込むことが日本外交再生のために必要だと主張している。

このコラムの内容は広く世に知らしめるべきだと思うが、どうみても著作権のある記事なのでスキャン画像のアップロードは止めておく。
posted by naotok at 00:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

百叩きの刑はありやなしや

こちらのブログの方からトラバをいただいたので、コメントさせていただいたところ、興味深い問題提起をいただいた。それが表題の問題だ。長文になることと、結果的に荒しになることを避けるために、あちらのコメント欄でこれ以上の議論を展開せず、こちらで書くことにした。

結論から言えば、「身体刑(百叩きの刑(※))はありであるが不要である」というのが私の主張である。
根拠は以下の3点である。
1. 一般予防という観点では身体刑にも犯罪抑止効果はあると推定される。
2. 身体刑は他の刑罰(罰金刑、禁固刑、懲役刑、死刑)で代替可能である。
3. 身体刑より他の刑罰の方が優れている。

1の主張については議論は不要であろう。誰だって叩かれるのは嫌だ。だから「あり」なのである。

2について、百叩き程度(※)の刑罰であれば、予防効果は罰金刑と禁固刑の間あたりにあると考えられるかもしれない。高額の罰金刑(現行法でいくらかは知らないが、ここで議論しているのは現行法の問題ではない)と数ヶ月程度の禁固刑は刑罰として同等もしくは前者の方が予防効果が高い。つまり、予防効果という観点で現行の刑罰体系には連続性がある。よって、身体刑は現行刑罰で代替可能である。

3であるが、身体刑は罰金刑と同じく早期に社会復帰できるが、後遺症が残る可能性、身体特性による罰としての効果の不公平性という点で劣る。このように明らかに劣る刑罰は不要である。

よく言われる「身体刑は野蛮である」といった議論は、論点や問題点や基準が主観的であるので、私は与(くみ)しない。個人的には寿命まで終了する見込みの全くないほど長期の懲役刑より死刑の方が人道的だと感じる。(もちろん、この感覚は主観的なものだから、違うように感じる人がいても問題ない)

なお、死刑に関してだが、死刑は終身刑や懲役刑では代替できないため、身体刑とは異なる。


(補足)
この記事は「百叩きの刑」が身体刑であることを前提として記述しました。
「百叩きの刑」が執行中に受刑者が絶命することを前提としている場合(つまり絞首刑の上位刑罰として百叩きの刑を想定する場合)は全く別の議論になります。
posted by naotok at 11:48| 東京 🌁| Comment(16) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月02日

鳩山氏個人資産の迂回献金か?

自民PTが鳩山氏への議員献金を迂回献金であるかのように問題視している産経新聞の記事を見てハッとした。鳩山氏は自身の金銭を他人に譲渡して、それを献金してもらうようにお願いすることを日常的にやっていたのではないだろうか。

議員献金も個人資産? 鳩山代表あて 法令違反の疑い
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090702/stt0907021128006-n1.htm

秘書がイオロイ弁護士に告白したという、

「直接これらの方々に寄付をお願いするべきであったものを怠ったことから事実でない記載をし、それを繰り返してしまった」

という中での「寄付をお願い」の暗黙の前提に現金の譲渡があったのではないだろうか。

【故人献金】鳩山会見(2)「寄付のお願いの怠りを隠したのが原因」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090630/stt0906302024016-n3.htm

100万円までの譲渡であれば非課税なので、献金者は政治献金に伴う税控除分だけ節税ができる。献金行為の実体があれば、通常の法解釈では法律違反に問われることはないだろう。
であれば、もし「お願い」されれば、断る道理はない。もし自分にそんな話が来たら、(控除額分の)色を付けて献金する。

ただ、大久保秘書に適用された検察独自の新解釈だと、違法性が問われるかもしれない。とはいえ、資金の出元が本当に鳩山氏の個人資産であれば悪質性は皆無だろう。
将来的な相続税逃れに繋がりさえしなければ。

それにしても、この想像が当たっているとするなら、自分の資産をひたすら持ち出して政治に捧げる鳩山氏の情熱のなんとすさまじいことだろうか。総額は10桁に届いていると思う。
この情熱にはひたすら感服するし、この情熱に対してこの状況では心中察するに余りある。
posted by naotok at 22:57| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(1) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鳩山由紀夫氏の「故人」献金問題

鳩山由紀夫氏のいわゆる「故人」献金問題について報告がなされた。
先日、民主党に個人献金した関係で「民主党 国民改革協議会よりお知らせ」と題したメールが届き、こちらに調査報告書が添付されていた。おそらく6月30日の記者会見で配布されたものと同一なのだと思う。でも、ネット上に見当たらないので勝手にアップするのはとりあえず止めておく。

内容は産経の以下の記事に詳しい。

【故人献金】鳩山代表の調査報告書要旨
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090630/stt0906302008015-n1.htm
(以下、URLは省略)
【故人献金】鳩山会見(1)「事実でない記載あった」
【故人献金】鳩山会見(2)「寄付のお願いの怠りを隠したのが原因」
【故人献金】鳩山会見(3)「代表辞めること考えていない」
【故人献金】鳩山会見(4)「献金は全くノータッチ」
【故人献金】鳩山会見(5完)「自分なりの生き様で問題解決」

VIDEO NEWS
『報道の指摘は基本的に事実』
鳩山民主党代表が自身の献金問題について会見
http://www.videonews.com/press-club/0804/001073.php

この中で、ここで鳩山氏が「多分、私に対して個人献金があまりにも少ないものですから、そのことが分かったら大変だ、という思いが一部にはあったのではないかというふうに推察をしております。」と余計なことを言ったため、以下のような記事で噛み付かれている。

鳩山・民主代表:個人献金5.9億円 「匿名」が6割−−過去10年間
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090701dde041010032000c.html

鳩山氏の発言は(自分のことではあるが)根拠のない憶測に過ぎず、弁護士の調査結果には書かれていない。事実が違ったなら、情けないことだが鳩山氏の事実誤認だ(自分のことだが)。
五百蔵(いおろい)弁護士の調査報告書には「理由については必ずしも確定できていない」と記載されている。
要は資産がありすぎて自分の財布に頓着していないということだろうか。

で、本件に関して、自民党のダブルスタンダードな攻撃は民主党寄りの自分としては非常に腹立たしいのだが、なるべくフェアに考えると鳩山氏および問題となっている元秘書について参考人招致をすることは必要であると思う。なぜなら政治家の収支に絡んだ違法行為、それも1千万単位のものであるので、金の汚さは窺えなくとも必要と思う。

ただし、
職権に関わる偽装献金を受けていて、
職権を用いて便宜を図り(商品先物取引を擁護するような答弁、金融商品取引法の規制対象から商品先物取引を除外)、
なおかつ関係を誤魔化そうとする嘘を公の場でついた
与謝野馨氏の証人喚問が先である。
なぜこちらが証人喚問であるかというと、記者会見で明白な嘘をついたからだ。
どっからどう見ても与謝野氏の方が悪質である。

迂回献金:与謝野氏、大臣室で撮影と認める オ社元社長と
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090630dde041010008000c.html

迂回献金:与謝野氏、大臣室で撮影と認める オ社元社長と

 商品先物取引会社「オリエント貿易」などグループ5社の迂回(うかい)献金問題で、与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は30日の閣議後会見で、オ社の40年史に掲載された当時の社長と写った写真について、通商産業相(現経済産業相)だった99年9月27日に同省の大臣室で撮影したものであることを明らかにした。与謝野氏は「(オ社社主の)加藤幸男氏のお使いで訪ねてこられた際に撮影した。『一緒に写真を』と言われ、政治家として喜んでご要望に応じた」と説明した。

 与謝野氏は、問題が発覚した24日の記者会見で、「通産大臣時代(98〜99年)は役所でも役所外でも、一度もお目にかかったことはない」と面会を否定。29日の参院決算委員会での質疑では、「(撮影)場所は分かりません」と答弁した。【井出晋平】

posted by naotok at 00:58| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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