2010年01月14日

日本航空の法的整理秒読み段階

日本航空の法的整理が秒読み段階に入った。
年金の削減同意集めについて、OBは当初の締め切り12日のところ、11日には半数しか集まっていなかったらしいが、11日以降の「同意が不足して減額に失敗すれば年金は解散して6割減程度になる見通し」という報道を受けて早くも今日3分の2に到達したらしい。
給与の後払い的な性格を持つ年金の減額には様々な意見があるけど、守れない約束、結果的には空手形だったということだと思う。

ところで、再建の方策として法的整理が濃厚となり、すでに秒読み段階に入っていて、日本航空株(9205)は連日のストップ安となり、去年の170円くらいあった株価は遂に7円まで落ちた。PTSを見ると3〜4円で寄っているが、明日の東京市場は1円まで落ちるだろう。

これにより、多くの株主が多大な損害をこうむったことだろう。でも、無能な経営を立て直せなかった株主は責任を免れない。いわば応分の責を負ったわけだ。
また、所持する債権がデフォルトして損害を受けてしまう銀行にも多大な責任がある。早い段階で貸付を止めていれば傷はここまで深くならなかったからだ。そういう意味で銀行は責任を負うべきだし、引いては銀行の経営者にも責任がある。損失額が明らかになって株価に影響が出れば株主代表訴訟を受けることも覚悟するべきだろう。

無茶な公共事業で閑古鳥の地方空港を乱造し、日本航空に就航を半ば強制して経営を圧迫してきた政治家と官僚の責任も重い。政治家については政権交代によって咎めを受けたといえるかもしれないが、捏造に近い事業計画をしてきた官僚は十分に咎められていない。彼らは事業計画の誤りによって税金を無駄遣いし、日本航空などに損害を負わせた責任を取るべきだろう。(日本航空の経営破たんとは直接関係のない形で構わない)

ようやく軌道に乗りつつある日本航空の再建はいいけど、足元の官僚の締め付けが見えてきませんね > 前原大臣
それにしても大株主の糸山英太郎氏は大丈夫なのだろうか・・・
posted by naotok at 00:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月19日

GM再建の行方

GMの再建策が政府の設定した締切日(米国時間2/17)に発表された。
驚いたことに労組と合意しきれていないらしい。

GM・クライスラー、追加支援要請 労組との協議合意せず
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090218AT2M1801318022009.html

再建策についてはいろいろ報じられてるけど、ロイターの記事は情報がよく整理されていて参考になる。

情報BOX:米GMの経営再建計画の概要
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-36544320090218

一番下の<破たんリスク>への言及が興味深い。
主張としては、「破綻させると売り上げに大きなマイナス影響が出るため、結局コストがかかる」ということだ。
でも、これまでの成行きを見てると、一度破綻させない限り破綻を先延ばしにしてずるずる追加融資が膨らんでいくとしか思えない。ずるずる追加融資の果てに破綻となるのがアメリカ政府が想定する最悪シナリオだろう。
追加融資の審査チームは今回の再建策を厳しく評価して、too big to fail(破綻させるには大きすぎる)ではなく、need to fail (破綻させるべきものは破綻させる)での判断を期待したい。
posted by naotok at 03:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月17日

年俸制限

金融機関幹部に対する年俸制限を受けて、日経ビジネスに面白い記事が出ていた。

「年収5000万円じゃやってられない」
〜ウォール街の懲りない面々
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090212/185835/
(たぶん閲覧には無料のユーザー登録が必要)


絶句・・・
もしかして50万ドル程度の年俸じゃ、CEOやる人いなくなるかも。
50万ドルくれるならCEOくらい私がやりますよ?
posted by naotok at 20:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月12日

どろぼう

巨額赤字出して、公的資金使って救済されるのに、救済合併直前に約1億円の臨時繰上げ巨額ボーナスって意味がわからない。

幹部へのボーナス前倒し、メリルを批判 米NY州司法長官
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090212AT2M1202212022009.html

焼け太りどころの騒ぎじゃない。
これはさすがに泥棒でしょ?

posted by naotok at 22:00| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月10日

伊藤元重先生へ

伊藤元重先生、

面識はございませんが、先生の記事「“もの作りの時代”終わったのか」を読んでいくつか疑問に思ったことがございます。

「輸出バブル」という新語が使われていますが、この新しい種類のバブルはどうやって膨らむのでしょうか?
「超円安」によって輸出が伸びた事象には、一般的なバブルに見られるポジティブフィードバックのメカニズムが見られないように思います。輸出が増えると外貨を円に換えるために円高が進むでしょうから、ネガティブフィードバックがかかり、バブルは膨らめないのではないでしょうか。

それから、「超円安」だったと書かれていますが、これは1ドル110円〜130円くらいだった時期を指しているかと思います。
この時期が「超円安」である根拠として「現時点での円レートは過去の動きの中で見ると円高ピークと円安ボトムの中間的な位置にある」ことを挙げられています。
この主張は「為替レートは過去に実現された価格の範囲内でしか変動しない」ということを暗に前提としていますが、そのようにお考えでしょうか。違うとすれば、1ドル120円が「超円安」だったとする根拠はなんでしょうか。
また、先生のおっしゃった「円安ボトム」とは1ドル130円でしょうか。それとも1ドル240円でしょうか。1ドル360円でしょうか。
1ドル130円でないと先生の主張と整合しませんが、1970年代〜1980年代の1ドル200円台の時代が「円安ボトム」から除外される根拠は何でしょうか。

ちなみに過去の円高のピークは79円75銭(1995年4月19日)なので、現在は「中間的な位置」(=(80+130)/2=105円?)よりは15円ほど高めですね。。。
経済学を研究される方は、その辺おおらかなのものなのでしょうか。
posted by naotok at 22:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月08日

ビッグスリー救済とリストラと経営と政治

オバマ氏、ビッグ3破綻「受け入れられず」 経営陣退陣も示唆
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081208AT2M0800408122008.html

オバマ次期大統領はビッグスリー破綻は許容できないらしい。
そりゃ失業率は気になりますよねー。

「低燃費車への投資が遅れるなど我々の経営には誤りがあった」なんてほざいているGM首脳のとぼけっぷりには不安になったけど、ちゃんとリストラして適正な事業規模に落とすことが出来れば何とか再生はできるのかもしれません。
相当の痛みは伴うし、時間もかかるだろうけど。破綻させて、ちゃちゃっと解体した方がやっぱり早い気がする。

それに、株主の頭越しに債権者(政府)が経営者の退陣要求というのは資本主義国家としてどうかという気がしますね。経営者すげ替えるつもりがあるなら国有化してきっちり責任取ればいいのに。
posted by naotok at 22:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月05日

GMの救済の是非

米GM会長、経営誤り認める 3700億円融資を要請、上院公聴会
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081204AT2M0404004122008.html

いや、3700億円とは大した金額ですね。
経営誤りを認めるなら、経営責任を報酬の一部返却という形で明確に返す、つまり3700億円のうち何パーセントかは私財から出すくらいのことは必要に思います。

GMが救済されるかどうかは経済的な問題と言うよりは政治的に決着する問題のように思うので、先行きはまるで分かりません。ただ、AIGを救ってリーマンを破綻させたアメリカ政府なので、あっさり破綻させてしまうかも知れません。

この話題は色んなブログで議論されています。
http://www.google.com/search?hl=ja&client=opera&rls=ja&hs=o8b&q=GM+%E6%95%91%E6%B8%88%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%8B&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

印象としては救済否定派(破綻後の救済を含む)が多いでしょうか。
私もそれが妥当だと考えます。使用中の製品のメンテナンスがある程度は確保される必要があるので、これに必要な最小限の事業だけ政府保証をつけてトヨタかどっかに引き取ってもらって、あとは解体してばら売りですかね。

そう考える根拠はこれ↓
・巨大なだけで特にシステミックリスクのない私企業であるため、税金をリスクにさらす根拠としては弱い
・今後の経営のモラルハザードの回避のため
・労働協定の破棄(⇒賃下げ、レイオフ)や資産/事業の売却を考えると、破綻による経営資源の再分配の方が効率がいいこと

経営の失敗による責任は、資産の損失という形で株主に取らせ、従業員の皆さんには「退職金をフルに払えず申し訳ない(※)が、当社で培った能力を活かしてどこかでたくましく生きて行ってください」ということです。

私の立場ではないけども、会社を社会の公器と文字通りに捉えるのであれば、GMの破綻はあってはならないことなので、政府融資もしくは国有化によって保護するという結論になると思います。
それはそれで一つの立場だが、じわじわリストラを進めていくシナリオでは相当に時間がかかるし、相当の税金を飲み込んでいくのでしょう。


※財務諸表を吟味したわけではないので、退職金の減額やその他の議論に十分な根拠はないことに注意。大きな負債を抱え、資金繰りにショートして破綻した場合に、退職金全額払うだけの現金なんてあるわけない、と言う程度の考えです。



 GM債を保証するCDSについて
posted by naotok at 02:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月30日

成功報酬について

以下のレポートを読んだ。

第九十回 成功報酬について考える−その2−
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20081121.html

以下の部分に衝撃を受けた。
世の中にとって一番リスキーなデリバティブは「金融マンのボーナス(ストック・オプションなども含めて)」だと思う。

確かに、何億というボーナスをもらって返還する必要が無い投資銀行マンは経済的には人生勝ち逃げ完了だろう。
羨ましく、妬ましく、腹立たしくもあるが、まあ仕方ない。

よく考えてみると、コールオプション的な性格を持つのは金融マンの成功報酬だけじゃなく、営業マンのインセンティブも近い構造を持っている。
手が後ろに回らない程度なら首になったところで大した問題じゃないと考えるから、ギリギリまでいろいろやっちゃって、たまに一線を越える人もでるのだろうか。
posted by naotok at 04:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月11日

投機マネーと言う万能薬(偽薬)3

前回で前提が書き終わったので、いよいよ本題。
(相変わらず素人の推論であることに注意)

命題:
商品先物価格が6ヶ月以上もの期間において高値維持している現象を投機マネーによって合理的に説明できるか

推論:
1-2より、高値維持するためには直近限月の先物商品の価格が上昇する必要がある。
直近限月の価格は2-3や3-3を背景とした裁定取引(1-7)によって、取引中の他の限月(1-4)と連動する。
よって、投入された投機マネーの効果は各限月に分散するため、大量の投機マネーが買いポジションとして投入された場合、投入先の限月構成に依らず全体的に価格が上昇する。
これにより、投機マネーを投じた投機家には含み益が発生する。

高値を形成するのであるから、投機マネーの多くは買いポジションとして投入される必要がある。
高値を形成するほどの買いポジションは4-5のAもしくはBに関わらず、取引期限が近づいた限月の売り圧力となる。
Aを前提とする場合は自明である。
Bを前提とした場合にも、保有を継続することは市場価格の崩壊を回避するために単に保有コストを負担することに過ぎず利益を生まない(A-2)。よって、いずれは市場で売却することによるポジションの解消を意識せざるを得ない。

任意のタイミングで特定の限月に発生する予測可能な一方的な圧力は市場の歪みとして認識され、投機マネーの標的(利益の源泉)となって解消する。
投機家も売りポジションを持てる(4-3)ので、売り圧力が発生するタイミングに合わせて売りポジションを持つ投機家が登場するはずである。

買いポジションを持っている投機家が直近の限月の先物を清算して後の限月の先物を購入することによって買いポジションの合計を維持する場合、直近限月の売り圧力となると同時に、後の限月の買い圧力が発生することになる。
この売り圧力は直近限月の先物の価格の低下と後の限月の価格の上昇を招き、価格差を生む。これは買いポジションを持っている投機家の損失であり、需要家の3-3による裁定取引によって需要家の利益として吸収される。
つまり、投機家は買いポジションを解消しない限り、需要家もしくは保管サービス提供者に利益を提供し続けることになり、自身は利益が得られない。
もちろん、買いポジションを全面的に解消する場合は市場価格の崩壊を招くので、含み益は実現せず損失が発生する可能性が大きい。
(ニュートラルな市場で他の市場参加者の動向を考えずに、大きく買って大きく売ると漏れなく大損できます)

まとめると、投機家は市場価格を変動させるような買いポジションを維持することによって利益を得ることはできない。
しかし、投機家は利ざやのみを求めて市場に参入するわけではなく(4-2)、例えば上述のような損失をインフレリスクのヘッジのコストとして割り切る場合、買いポジションの維持は合理的と言える。

結論:
合理的であるケースも考えられる


あれ?

おまけ
posted by naotok at 01:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月10日

投機マネーと言う万能薬(偽薬)2

商品先物と投機マネーについてよく分からない部分があるので、もう少しちゃんと考えてみることにしました。

前提
注意:以下は、約款すら読んでいない素人の想像です

1. 商品
1-1. 話題となることが多い原油先物を念頭に議論する
1-2. 原油先物市場の中でも特にWTIを念頭に置く。なお、WTIの価格変動は直近限月の先物価格の継ぎはぎとして構成される。
1-3. WTIは1年に12回(つまり毎月)の取引期限がある
1-4. 商品先物の取引には各限月に対して取引開始日と取引終了日があり、期間は6ヶ月間(もしくはそれ以上)とする。つまり、同一商品でも限月に分かれて時間的に重複して取引される
1-5. 同一商品であっても各限月の先物は独立に取引される
1-6. 取引期限を越えてポジションを継続した場合、買いポジションの場合は商品の受取義務(代金は先物の約定の時に支払済み)、売りポジションの場合は商品の引渡し義務が取引期日に生じる
1-7. 市場参加者の裁定取引などによって生じる、限月間の結果的な価格連動は1-5項とは別の話として考察の対象とする

2. 供給
2-1. 商品先物市場には主な商品供給者として生産者が参加している
2-2. 供給者は特定の限月に対して自分の(見込み)保有量を限界として、売りポジションのまま取引期日を迎えることができる
2-3. どの限月の市場で売りポジションを持つかは価格動向などから自由に選択できる。

3. 需要
3-1. 商品先物市場には商品の需要者が参加している
3-2. 需要者は商品を加工して販売するなどして消費するのが主な活動である
3-3. 需要者は商品の保管設備を有すると考えられるため、後の限月での供給者となる能力がある(商品市場の取り決めに依存する話だが、可能だと想像している)
3-4. 需要者は価格差のある他の市場から同等品を購入することができる。これにより、他の市場との(品質差や輸送費用を加味した)価格連動が発生する
3-5. 需要量には弾力性があり、(保管設備をバッファとして用いることなどにより)価格の変化を受けて変動する

4. 投機
4-1. 商品先物市場には生産や実際の需要に基づかない参加者が参加しており、ここではこのような参加者を投機家と呼ぶ
4-2. 投機家の市場参加目的は、価格変動を見越した利ざや取りであったり、インフレリスクのヘッジであったり、様々である
4-3. 投機家は買いポジションを取ることも売りポジションを取ることも可能である
4-4. 生産者や需要者も自身の需要や生産量を超えたポジションを持つことができるが、このような部分は投機家としての行為とみなす
4-5. 投機家の買いポジションについて次のいずれかの前提があると考えられるため、場合分けして議論する
A. 投機家は保管設備を持たないため、取引期限を越えて買いポジションを継続すると多大な損失を被ることとなるため、実質的に買いポジションの継続はできない
B. 投機家が取引期限を越えて買いポジションを継続した場合、有償の商品保管サービスを受けることができ、後の限月での供給者となれる
4-6. 投機家は取引期限を越えて売りポジションを継続することができない。

A. 補足
A-1. 生産者は先物市場の商品産地制限により市場を選択することはできない (これはたぶん商品によって異なるが、WTIの場合は単なる原油ではなく、西テキサス地方で生産されるものに限定されている)
A-2. 商品や商品先物自体は価値を創造しない (株式の場合は、会社の事業活動により価値が創造される。この観点で株式の保有は投資であり、商品先物の保有は投機といえる)
A-3. 前提4-5のBのようなサービスが無い場合、投機家が取引期日を越えて保有すると受け取った商品を廃棄せざるを得ない。この場合、先物代金と合わせて相当なコストとなるため取引期日を越える買いポジションの継続は合理的とは言えず、4-5のAのような前提が投機家の行動として合理的となる。


疲れたのでいったんこの辺で切ります。


参考リンク
http://chartpark.com/wti.html
posted by naotok at 23:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

証券取引等監視委員会のチェック機能

イートレードへの行政処分が勧告された。証券取引等監視委員会から金融庁に対して。

本日の証券取引等監視委員会による行政処分の勧告についてのご説明
https://trading2.etrade.ne.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=none&dir=info&file=home_info080513.html

イートレの監視体制の評価はさておき、プレスリリースによればなんと月に500件もの照会があるらしい。
意外とちゃんとチェックしてるのかも、と失礼ながら思った次第。

でも、それにしちゃあ、いかにも事件化されない怪しい値動きが多いんだけどな。
2005年の7211の値動きはどう考えても何かあったとしか思えないんだけど・・・

新聞屋捕まえたり、証券屋捕まえたり、存在感が出てきた感はある。
でも、若干小粒な印象を受けるので、ここらで村上ファンドを越える大物(政治家とか外資系投資銀行とか)を釣ってプレゼンスを確立して欲しい。
posted by naotok at 02:05| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

伊藤園の優先株が既に上場してるらしい

伊藤園(2593)が去年に優先株(25935)を発行して東証に上場してるそうです。
不勉強にして知りませんでした。
なんで去年にそんなものが上場できたかも知りません。

優先株式の無償割当て及び優先株式の内容
http://www.itoen.co.jp/ir/class1/outline/index.html


配当は25%増し。
普通株の方がTOBされて50%以上の保有されると、優先株が強制的に普通株に転換されるらしい((7)[1](b))。一種のポイズンピルだけど、優先株も(低いプレミアで)同時にTOBすれば済む話なので、抑制効果は薄いだろう。
これによって普通株とのマッピングが一応確保できてるみたいだけど、どう評価していいやら微妙。
優先株自身の価値をどう評価すべきかは難しすぎてよく分からない。
posted by naotok at 23:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソフトバンクが優先株を上場するらしい

まだどこまで本決まりか分からないけど、ソフトバンクが優先株を発行して東証に上場するらしい。

ソフトバンク、優先株発行へ・東証種類株制度上場1号にも
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?site=MARKET&genre=c1&id=AS2D08009%2008052008

記事を読むと、既存株主に割り当て、つまり分割により発行するみたい。これは相場に一波乱ありそうです。
というか、それじゃ資金調達にならないけどいいのかな。

優先株というからにはきっと普通株への転換条項があるんだろうけど、その条件(転換比率、変動するなら決定方法)や制限(○年以降とか、手続きのリードタイムとか)に注目です。
posted by naotok at 00:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

正社員の既得権益について

前のいくつかの記事のコメント欄での議論で近いことを書いたことがあると思うけど、正社員の既得権益は強すぎて経営の自由度を損ねていると思う。
そういう意見の記事を見たので紹介まで。

正社員のクビを切りやすくする改革は受け入れられるか
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10011/
posted by naotok at 00:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月10日

無議決権株の上場

2008/01/09-11:53 非公開企業でも無議決権株上場=東証、4月にも新制度

非公開企業の無議決権株を上場させる制度を東京証券取引所が導入するらしい。
無議決権株は種類株の一種で、株主総会での議決権が無い代わりに配当などの分配が普通株よりも優遇される(「こともある」と言った方が正しいと思う)。

無議決権株は、「所有」と「支配」の枠組みで考えるときの、「所有」的な機能だけを残して「支配」の機能を去勢した株と見ることができる。

一般投資家の議決権はあってなきがごとしなので、分配が優先されるなら一般投資家にとっては魅力的じゃないか、と考えた人はちょっと短絡に過ぎて投資家には向かないかも。

投資対象の証券としては、ざっと考えるだけで3つくらい気になるところがある。


1.何を以って分配が優遇されているとみなすのか。

普通株と無議決権株は種類が違う株なので、単純に普通株1株と無議決権株1株の配当を比較しても意味が無い。いわゆる優先株だと普通株への転換ができるようになっているので、これをもとに比較することはできるが、無議決権株ではそれもできないだろう。

しかも、上場すると普通株と無議決権株の株価は市場で別個に変動してしまう。投資家から見て本当に配当が優遇されるのか?


2.配当を要求することができない!

株主総会の決議事項に年度毎の利益処分がある。いくらを配当にして、いくらをプールして繰り越すかを決める。配当に不満があれば、株主提案をして決議できれば、役員が作った利益処分案を破棄して増配させることができる。

ところが、議決権が無いと言うことは、根本的に配当を要求することができない。事業が絶好調でも配当がすずめの涙という状況になっても「そういう株を買ったんでしょ」と言われて終わってしまう。


3.M&Aのときどうなんの?

会社が買収される場合にどう扱われるのかよく分からない。
多分、買い取られるか吸収先の企業の株式との交換になるんだろうけど、金額や交換比率を決定する決議に対して議決権が無くてよいのだろうか。勝手に決められて勝手に交換されてしまうことになりかねない。
「だって、そういう株なんだもん」で終わってしまう。
あと、議決権が無いなら普通株に乗るプレミア(いわゆる「のれん代」)は無議決権株には乗らないのではないだろうか。


専門家が検討してるんだろうから、こんなことはとっくに考慮されているはずだけど、胡散臭い香りがするのは気のせいだろうか。
こんなややこしいことをするなら社債とかの方がよっぽど分かりやすくていいと思うんだけど。
社債が発行できないからとか、お金返すのが嫌だから種類株を発行して資金調達するというのは創業者や経営者の甘えだと思う。
posted by naotok at 01:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月31日

「会社は株主のものではない」レビュー

会社は株主のものではない」を読んだ。
8人の論者の記事を寄せ集めた構成になっているが、挑戦的なタイトルや前書きに反して半分の論者の議論はあまり挑戦的な内容ではなく(というか、書籍のタイトル通りの主張をしていない)普通に興味を引くものだった。
特に小林慶一郎氏の記事の共同幻想の話は興味深かった。共同幻想もマネージして長期的に会社を発展させるのが優秀な経営者なんだろうと思うのだが、求めすぎなのだろうか。
タイトルに反して「所有」という点に関しては認めるか触れないようにして、存在意義や企業統治としての有効性や効率性についての議論が多かったように思う。
岩井先生の記事は「会社はだれのものか」と同じく、ちょっと不思議な感じだった。
posted by naotok at 15:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

「会社はだれのものか」レビュー

見識を広げるために「会社はだれのものか」を読みました。
今回はその本を読んで思ったことを独り言風に書いてみたいと思います。



(本を手にして)
ああ、やっと読む時間ができた。でも、あんまりちゃんと読みきる自信ないな。どれどれ・・・

----岩井克人(いわい・かつひと) 1947年生まれ。専門は経済理論。(中略)89年より東京大学経済学部教授。(表紙の裏のプロフィールより)

おお、60歳くらいの東大の教授か。そもそも「会社はだれのものか」なんて経済学の命題じゃない気がしてるんだけど、どういう議論を展開するんだろう。

(目次を見る)
お、2部構成で第1部が「会社はだれのものか」を論じて、第2部は対談なのね。第1部だけ読めば知りたいことは書いてありそうだな。

(読み始める)
最初はライブドアとフジテレビの話か。そういうときに書かれたんだな。それにしても「教官は教える官僚のことである」とか、テーマと関係なさそうなどうでもいい話が長くてだれてくる文章だ。水増しなのか?いや、東大の先生がまさか。

----八百屋という企業は、すべてその主人のものなのです。そして、実は、会社は株主のものでしかないと主張する株主主権論とは、八百屋の主人とその店先のリンゴとの関係を、そのまま会社の株主と会社の資産にあてはめてしまったものです。(p.18より引用)

おお、「株主主権論」という単語が初めて出てきた。これは岩井先生が貼ったレッテルなんだろうか。
それにしても「株主主権論」の定義は「会社は株主のものでしかないと主張する」ものであって、「株主が会社の資産を直接所有する」という主張のことでいいんだろうか(「八百屋の主人とその店先のリンゴとの関係」は文脈から直接的な所有を意味することになってる)。後にもちゃんとした定義は出てこないし…
そんな乱暴な理屈はみたことないぞ。なんだか、「誰も言っていないことを、言ったことに仕立てて論破する」的な詭弁テクニックの香りがただよってきた。

----株主とは、株式の持ち主、すなわちモノとしての会社の所有者にほかなりません。(p.20より引用)

なんだ、限定がついているけど、株主は会社の所有者ってちゃんと書いてあるじゃん。じゃ、所有じゃないって言ってるのは誰なんだ。所有じゃないという根拠はこの本には書かれてないということにもなるな。

----会社は、二階建ての構造を持っています。まず、二階部分では、株主が会社をモノとして所有している。具体的には株式を所有しているわけです。そして一階部分では、その株主に所有されている会社が、こんどはヒトとして会社資産を所有している。すなわち、会社とは二重の所有関係の組み合わせによって成立している組織なのです。(pp.21-22より引用)

ふむふむ、確かにそうだね。でも「法人」ってのは株式という証券で所有権を分割するための法律的な擬制だという理解だったのだけど、その二階建構造はそんなに重要なことなんだろうか。
というか、この文章でこの本の主題が22ページ目にしてもう回答済みじゃん。こっから先は何が書いてあるの?

(ここからコーポレート・ガバナンスとか浄瑠璃の例えとか歴史の話がはじまった)
コーポレート・ガバナンスはまだいいんだけど、浄瑠璃の例えとかどうでもいいし、歴史の話に至っては主題から関係あるんだろうか。ちょっと飛ばして、あとの議論と関係ありそうだったら読み返すとしよう。
それにしても歴史の話のところでは「だれのものか」という議論どころか、「二階建構造」の話もでてこないみたいだぞ。本当にこの辺は必要になるのか?

----最後に、ふたたび、「会社はだれのものか」という最初の問いにもどってみましょう。(p.83より引用)

ああ、やっぱり歴史の話はその問いにはあんまり関係ないのね。やっぱり、水(ry

(CSRの議論が始まる。ミルトン・フリードマンやジョージ・ソロスの話は多少は興味を引くけど、それと異なる立場である岩井先生のロジックはよくわからない)

----CSRは、お得ではなく、大損なのです。(p.96より引用)

そういうCSRもあるよね。

----もし多くの会社が同時にCSRを実践していくようになれば、一つの会社の競争上の不利は軽くなっていくはずです。(p.96より引用)

いや、まあそうなんだけど…

----(前の引用部より続く)CSRバブルとは、株式や土地のバブルと異なって、バブルが続いていけばいくほどバブルではなくなり、まさにファンダメンタルとなってしまうという逆説をはらんだものなのです。(p.96より引用)

いや、それは違う。バブルはいくら膨らんでも基礎とはならない。CSRバブルだって膨らんだ後に、CSRを行わない新規参入者があれば利益を得てしまう。

----(前の引用部より続く)それは、われわれ自然人においても、基本的人権という概念自体、はじめは少数の人間の間にのみ通用するバブルのようなものであったのが、いつの間にか多数の人間に共通のファンダメンタル(基本)となったのと同じです。人間は、歴史の中で、徐々にそのファンダメンタルズを増して、少しでもまともな社会を実現しようと努めてきたのです。(p.96より引用)

やばい、なんでそんな話になるのかまるで分からない。置いていかれる…

----(前の引用部より続く)「会社はだれのものか」というこの本の問いかけにたいする基本的な答えが、ここにあります。語呂合わせに聞こえてしまうかもしれませんが、会社は社会のものなのです。(p.96より引用。この文章で第一部完了)

えっ、えっ、えっ!?
ヒトとかモノとか二階建とかもうどうでもいいの?
なにかを所有できる「社会」ってヒトなの?
ヒトとしての会社は所有できないんだよね?
モノとしての会社の話なの?
それとも存在意義の話なの?
それより、どういうCSRは企業活動として認められるべきかの線引きの議論とかしないの?

完全に置いていかれました orz


posted by naotok at 19:19| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

所有と支配と目的

本屋で経営学の入門書を3冊ほどパラパラと読んでみた。
うち2冊には「株主は出資という形で会社を所有している」というようなことが書かれていた。
3冊のうちでもっとも明確にかかれてたのはコレ
もちろん、「会社は株主のモノである」とか、「株主至上主義」なんて言葉は出てきてない。

読みながら思ったのは、「会社は誰のモノか」論争は、「所有」と「支配」と「目的」(もしくは「存在意義」)という三つの論点を区別せずに議論しているから噛み合わないのではないだろうか。

書くまでもないけど、会社を「所有」するのは株主。会社を「支配」するのは直接的には経営者。経営者の人事権は株主が握っているので、株主が間接的に支配しているとも言える。
ややこしいのは「目的」で、これはそれぞれの関係者の立場によって意見が異なって当たり前。支配するものの目的とするものが会社の「目的」と考えるのが自然と思うが、誰の「目的」なのかはあまり議論する意味が無いように思う。

現在の認識としてはこんな感じなんだけど、「会社はだれのものか」とか「会社は株主のものではない」という本を買ってみたので、年末年始で読んでみたいと思う。つまんなかったら途中で止めちゃうつもりだけど。
果たして認識は変わるか否か。
posted by naotok at 23:11| 東京 ☀| Comment(26) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月25日

オプションはじめました

立て続けに3つ目の投稿。そろそろ寝ます。

えー、ジム・クレイマーの影響でオプションを始めました。
具体的な金融商品としてはゴールドマンサックスのeワラントです、たぶん。
これまでずっと、株価変動をハイリスク化したギャンブル用の手数料割高な金融商品と思い込んでいたので敬遠していました。
ところが、よく見てみると考えようによっては手数料も普通の株と同等程度だし、リスクもコントロールできる、というかリスクコントロールにこそ使える商品だというように思えてきました。
もちろん、使いようによってはハイリスクなギャンブルもできるんですが。

というわけで、オプションについてこのブログで考察していきたいと思います。
posted by naotok at 02:46| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月08日

ソニーブランドの凋落の始まり

ソニーが自社生産のBlu-ray用半導体レーザー・チップの量産トラブルによって欧州地域のPS3の販売を来年3月に4ヶ月延期し、日米でも初期出荷台数を大幅に減らすと、親王が誕生した日に緊急発表した。

プレイステーション3欧州で延期・日本の当日出荷は10万台
http://japanese.engadget.com/2006/09/06/ps3-euro-delay/
【詳報:PS3量産遅れ】「リスクを取らなければイノベーションはない」と久多良木氏
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060906/247387/?ST=newtech&P=1

ゲーム機としてだけでなくDVDの普及への貢献が大きく評価されたPS2の成功体験を、PS3ではBlu-Rayを搭載することによってなぞろうとして袋小路にはまってしまった。
ただでさえ価格面などで任天堂のWiiやマイクロソフトのXbox360に振りといわれていたのに、ローンチ(製品の立ち上げ)で失敗すると目も当てられない事態になりそうだ。
Blu-Rayの立役者となるはずが、Blu-Rayのために非常識なほど価格が高くなり、販売時期も逃してしまえば、ゲーム機としても失敗してBlu-Ray規格と共倒れになりかねない。ゲーム機としてはBlu-Rayなんて必要なかったはずなのに。

一方、(ソニーは責任の一部を認めていないようだが)ソニー製のバッテリーが爆発する不具合によって、DellとAppleが大量のリコールを行った。バッテリーは別にソニーブランドを付けて売っていたわけではないが、このリコールがブランドイメージに与えた傷は大きい。

携帯音楽プレイヤーはiPodに席巻され、テレビの画質に関しても評判は落ちつつあるようだ。
ソニーブランドで売れる商品は他には何がある?パソコンか?

PS3を「たかがゲーム」というなかれ。PS3はブランド戦略から見れば、今のソニーブランドにとって最重要といってもいい商品だろう。
PS3によってBlu-Rayが次世代規格として勝利して「ソニーブランドここにあり」とするつもりだったんだろうが、いつの間にか後がなくなってしまった。

今日現在、ソニーの株価は約5000円でPERは31倍だ。東証一部の平均PERが26.1倍なので、約800円はブランド価値によるプレミアムと考えることもできる。ブランド価値が下がれば収益体質にも当然影響が出るから、株価への影響は800円に留まらないかもしれない。

#というか、東証一部の平均PERっていつの間に26倍にもなったんだ?
#さすがにそろそろバブルっぽいですな。
posted by naotok at 01:25| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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